先天性欠如・先天性欠損をともなう歯列不正にお悩みの患者様、矯正専門医の先生、私たちにお任せください。
近年、先天性欠如・先天性欠損が増加傾向にあります。
また、先天性欠如歯・先天性欠損の本数は、1~2本のことが多いものの、極稀に10本以上欠如する場合もあります。
そうなる原因として遺伝や全身疾患、薬の副作用などが影響しているのではないかといわれていますが、未だにはっきりとした原因は解明されていません。
先天的に永久歯が欠如することで、大人になった際、永久歯が生えるべき場所に乳歯が残ったままとなります。
残った乳歯が、かみ合わせとして機能する分には問題ありませんが、たとえ乳歯が残ったとしても、残念ながらあまり長持ちはせず、二十歳前後で抜けてしまうことも多いです。
そして、抜けた後そのまま放置した場合の悪影響は言うまでもありません。
健康な歯を残し、欠如した部分の機能回復はやはりインプラント治療が第一選択になると考えます。
患者さんの長い人生を考えた時、私たち歯科医師は、その豊かな人生の中で、美しく健康的な口元を作り、笑顔あふれる生活を与えることが、私たちの責務であると認識しております。
乳歯の歯並びは3歳前後で完成するといわれています。
乳歯が全て生えそろうと、口の中には20本の歯が並びます。
それが6歳から12歳くらいにかけてあごの成長とともに永久歯へと生えかわります。
親知らずを除く28本の歯並びになります。
永久歯に生えかわるスピードには個人差があるため、人より1~2年遅くても早くても多くな問題にはなりません。
ところが、本来生えて来るべき永久歯が生えて来ないことがあります。
これを「先天性欠如・先天性欠損」と言います。
日本小児歯科学界が2011年3月に発表した調査結果では、小児歯科を受診するお子様のうち10人に1人に、1本~数本の永久歯の先天性欠如・先天性欠損が認められたそうです。
この調査では第三大臼歯(親不知)は対象となっていませんので、最も多いと考えられる親不知の先天性欠如を含めれば、永久歯の先天性欠如30~40%にのぼると言われています。
歯肉(歯茎)の中で永久歯が十分に育って萌出を始めると、その上にある乳歯の根が吸収されて短くなり、やがて抜け落ちます。
これが歯の生え変わりのメカニズムですが、永久歯が先天的に欠如していると、大人になっても永久歯が生えるべき場所に乳歯が残ったままになります。
乳歯が残っても、かみ合わせとして機能する分には問題ありませんが、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、歯の根も短いため、残念ながらあまり長持ちはせず、二十歳前後で抜けてしまうことが多いです。
そして、抜けた後そのまま放置していると、周辺の歯が動いたり倒れこんだりして、歯並びやかみ合わせが崩れる要因となります。
また、あごの成長に悪影響を与えたり、顎関節症などにつながったりする可能性もあります。
また、前歯の隙間や乳歯の見た目を気にして社会生活に消極的になるなど、心理面での影響もはかり知れません。
先天性欠如・先天性欠損の原因は明らかにされていません。
遺伝や妊娠中の栄養欠如、全身疾患、薬物の副作用などが考えられていますが、因果関係が解明されておらず、予防しようにも出来ないのが現状です。
先天性欠如歯の両隣にある歯の形を整えて土台とし、真ん中に偽の歯のある被せ物(ブリッジ)を被せる治療法です。
土台となる歯の負担が増えてしまいますが、短い治療期間で補うことができます。
しかし、健康な歯を削らなければならないという大きなデメリットがあります。
部分入れ歯は人工歯にばねの付いた形状で、ばねを先天性欠如歯の隣にある歯にかけて、入れ歯を安定させる治療法です。
ブリッジやインプラントと比べると噛む力は弱くなります。
また、クラスプをかける歯へ負担がかかることや、顎の骨がやせてしまう(吸収する)ことなどの問題もあります。
最大のデメリットとすれば、まだまだ若いお年頃のお子さんが入れ歯生活をするという心理面の心配もございます。
友達にも知られたくないですよね。
本来、歯のあるべき箇所にインプラントを埋入して治療します。
インプラント治療は、顎の成長の止まる18歳~20歳頃に行います。
その為には、乳歯から永久歯に生え変わるのを見届けながら、将来インプラントを埋入するスペースを空けるために矯正をしながら治療をしていきます。
矯正装置をつけるので、治療期間中は多少違和感がありますが、他の歯を削ったり、大きな負担をかけることなく欠如・欠損したスペースの調整ができます。
矯正治療をせっかく受けたのに、ブリッジで健康な歯は削りたくないですよね。
矯正治療とインプラント治療を組み合わせて行うことで、欠如・欠損していた部分のみの治療で本来のかみ合わせを修復します。 他の歯に負担をかけることなく、機能や見た目を補うことができます。
近年、先天性欠如・先天性欠損が増加傾向にあるという結果は言うまでもありません。
健康な歯を残し、欠如・欠損した部分の機能回復はインプラント治療が第一選択になると考えます。
患者様の長い人生を考えた時、私たち歯科医師は、その豊かな人生の中で、美しく健康的な口元を作り、笑顔あふれる生活を与えることが、私たちの責務であると認識しております。
矯正治療医・矯正専門医として、その患者さんにとってどのような治療法が最良であるのか悩むこともあると思います。
一般的に矯正治療は歯列にあるスペースを空けないようクローズして動的治療で終えることが多いです。
また、補綴治療の場合、健康な隣接歯を削らなくてはならず、隣接歯が欠損部へ傾斜してしまっている場合は、削除量の増加や歯髄処置が必要になることも考えられます。
理想的な治療方法としては、最小限の歯の侵襲で審美的にも機能的にも問題のない、先欠部単位での補綴治療です。
矯正治療医・矯正専門医による必要な空隙の確保をする矯正治療とインプラント治療医による単独補綴の併用により、形態的・機能的改善が得られるのみならず、隣接歯の切削が不要になるなど、患者さんにとって理想的な保存的アプローチによる歯科治療が可能となります。
先天性欠如・・先天性欠損の症例はこちら(症例ページにリンク)